押入れ➡︎クローゼットへ

古い家は押入れが多い。いわゆる一間幅で中段付き、襖二枚のやつ。昔は布団を畳んで仕舞ってたので、この上段は湿気りにくくてよかった。子どもの頃は、よく布団の出し入れをしてたし、中に入って遊んだりしてたなあ。でも今はベッドで布団の出し入れはしないし、湿気ってカビるのも嫌だから襖を閉めたくもない。

そんな押入れが、我が家の和室には2間半、4.5mもある。半間のは襖ドア付き中段なしで服掛けパイプ付きだが、あとは普通の押入れ。これの中段を外してパイプを付け、クローゼット化する。

まず襖は全て外す。半間のドアも要らない。なかなかしっかりした中段である。

バールでまず左右の「ぞうきんずり」を外す。釘が錆びているとなかなか外れない。あとはベニヤを止めている小釘を小型バールで一本づつ抜いていく。やはり釘が錆びていて、抜くとベニヤが割れるが、かまわず抜いていく。


ベニヤが外れた状態。


押し入れ中段の構造はだいたい同じだが、前面になる「前かまち」の付き方は、A:柱に直接釘止めのもの、B:柱をかまち分欠いてはめ込んであるものがある。柱の太さと、ふすまの位置によってだが、Bの場合は外した跡の穴が残るので、柱面でのこぎりで切ってしまうという手もある。それでも色合わせとか必用だが。幸いここの押し入れはAタイプなので、表に跡が残らない。

かまちと根太、ベニヤの付き方は図の通り。根太は上からななめに釘を打ってある。かまちの前面がきれいに仕上がる構造である。

これらを外す順序は、まず根太などを下から大きめの金槌で叩いて外し、次に前かまちを前方から叩いて外す。釘止めなので、叩けば抜けてくる。なかなか抜けない時は、前から叩いて少し動いたら、後ろから叩いて戻すと釘の頭が出た状態になるので、バールで釘を抜く。

外れた状態。きれいに外せた。床は弱いことが多いので、あまり不用意に乗らない方がいい。でもクローゼットとして入れないのも困る。ここの床はまあまあの強度なので、中段で外したベニヤを床に敷くことにした。少しはいいだろう。その上にカーペットを敷く。


あとは洋服掛け用のパイプを取り付ける。幅が2間あり長いので、太めの32mmφのパイプを取り付けた。壁裏の構造を壁裏センサーでよく調べて、強度のある場所を選ぶ。


出来上がった状態。この押し入れは天袋が無いが、上方に棚があるので、クローゼットとしては使いやすい。中段があったらこの棚は使いにくかっただろうに。本当は壁にクロスを貼りたいところだが、早く洋服をしまいたいので、壁はこのままにする。またそのうちやりたい。

洋服を吊った状況。32mmパイプもさすがに少したわんでいるが、大丈夫なレベル。足下はまだ整理できてない。低い棚を作るか、引き出しボックスを置くか、考える。手前のベッドと押し入れの間が広く取れないので、ふすまがない方が広くなるし、使いやすいし、オープンにしておいた方が湿気が溜まらずカビにくい。エアコンもナノイー付きなので、多少効果があるかもしれない。

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